ホームページやチラシで「外壁塗装1軒〇〇万円パック」と目にすることがあります。地域最安値がいけないと言っているわけではありません。
ですが、果たしてそれが実現するのか?また、その価格でいい塗装ができるのか?
大事なのは、その外壁塗装工事にかかる価格が適正であるかとどうかです。外壁・屋根塗装の価格に関して、重要なことは以下の点です。
・サイクルコストを意識した価格と工事のバランスが大切
・塗料メーカーの設計単価から大きく離れている価格は業者に確認するべき
・大幅な値引きをできるような見積りは、そもそも見積りとは言えない
・お施主様の立場になって提案するのがプロ
このページでは、外壁・屋根塗装の適正価格について私の考えをまとめました。
価格と工事のバランスが重要
重要なポイントは、価格と工事のバランスです。
弊社のホームページをご覧いただいている方にはわかるかと思いますが、私自身は一日でも長く、一年でも長く持つように下地の重要性、建物や旧塗膜の相性に力を注いでおります。
ですので、安かろう悪かろうの提案は意味をなさないと思っております。
塗料メーカーでは、設計単価というものが定めらているので、そこから大きくはなれる価格は安かろうと高かろうと、その業者に確認するべきかもしれません。
また、訪問販売等の営業でよくお施主様から聞くのは「今日契約したら、150万円の見積りから50万引きます」といった内容です。
私からすると、大幅な値引きをできるような見積りは、最初から見積りになっていないと思います。
少し余談ですが、知り合いの実際に書いてある塗装店の社長さんに「ホームページ等で書いてあるパック料金は、お客様を引き寄せる為の売りの広告」だと伺いました。私にはできませんが…
お客様の予算に応じた施工方法を提案します
塗料材料から施工方法まで、本当にピンからキリまでございます。
ですので、いいものばかり選んで施工をすると、どんどん価格が上がってしまうこともあります。例えば、全部シリコン樹脂の仕様とフッ素樹脂の仕様では、数十万変わります。
重要なのはサイクルコストです。極端ではありますが「外壁が15年持っても、屋根が5年しか持たない」といったことが起こらない為にバランスが大切なのです。
また、これぐらいの金額でできないかと予算の提案があれば、その金額内で塗料の種類、施工方法など逆算して、見積りに反映させることもできます。これも、プロとしての重要な仕事です。
様々な施工方法がありますので、予算が限りがあれば「サイディングの外壁の場合は、シーリングだけは打ち替えましょう」など、こちらだけは最低された方いいという工事を提案することもできます。
私自身がお施主様の立場に考え提案することによって、プロとして適切な判断が可能になっております。
まとめ
外壁・屋根塗装は定価が決まっているわけではないため、価格面で比較するのはとても難しいです。安く抑えたい気持ちも理解できますが、工事品質を考えるとただ安い見積もりは非常に危険です。
大事なのは、サイクルコストを考えた価格と工事のバランスです。もちろん予算もあると思います。そのようなお客様の要望に応えて見積もりを提案するのも、私たちプロの仕事だと思います。
お客様の事を考えずに自分本位で話を進めて行くような業者は信頼性に欠けますので、安いからと言って契約はせずに、しっかりと適正価格を見極めるようにしましょう。