屋根材の種類は数多くあり、スレート(カラーベスト)と呼ばれる屋根材は、一般住宅でもよく使用される種類になります。
薄型化粧スレート(カラーベスト)は割れやすい性質があるため、定期的なメンテナンスが大切です。
薄型化粧スレート(カラーベスト)の割れ補修の方法と注意点は以下の通りです。
・割れている場合は、塗装をしても意味がない
・専用工具で割れている薄型化粧スレート(カラーベスト)を撤去して新しいものに交換する
・一枚が三分割になっている薄型化粧スレートは割れやすいので注意が必要
このページでは、薄型化粧スレート(カラーベスト)の割れを修理方法について説明いたします。
薄型化粧スレート(カラーベスト)割れの修理方法
以前、和泉市のお施主様から「屋根が割れているから、塗装しないといけない」と訪問販売の方に言われたとの問い合わせがありました。
とりあえず、はしごを持って現場調査へ。
私の中では、屋根が割れているなら葺き替えだし、塗装しても割れているのは直らないし…
と思いながら、どれぐらい割れているのか、またノンアスベストカラーベストの中には不具合が発生しやすいものもあるので、とりあえず確認のためにはしごを登りました。
一枚だけ?で塗装?と思いながらお施主様と話していると、サイディングに小さな小さなクラックと屋根の割れがあるから、塗装を今すぐにしないといけない…と言われたとのこと。
新築後約10年ぐらいなので、そろそろ塗り替えを意識し始めるはいいですが、今すぐしないと駄目になるわけでもないので、割れている所だけ張り替えします?と提案しました。
そうすると「塗らなくてもいいんですか?」と。割れているのに塗装しても意味がないし、とりあえず部分張り替えでと言うと、お施主様が安心されたようで良かったです。
「ありがとうございます」とお礼を言っていただきまして、部分張り替えの工事をいたしました。
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施工前はノンアスベストの薄型化粧スレートの割れが目立ちます。
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まずは、専用工具を用いて、割れている薄型化粧スレート(カラーベスト)を撤去します。
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完全に欠片がなくなるまでキレイに取ります。
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部分張り替え後です。
実はこの薄型化粧スレート(カラーベスト)は、一枚が三分割になっている薄型化粧スレート(カラーベスト)で非常に割れやすく、注意が必要なんです。
一枚で受ける力が三分割されていることによって、力のかかり具合が悪くなり、小さな一枚に負荷がかかるため割れやすくなります。
まとめ
薄型化粧スレート(カラーベスト)の割れが起きている場合は、塗装ではなく張り替えによる補修が必要となります。
専用の工具で割れている薄型化粧スレート(カラーベスト)を撤去し、新しいものに張り替えて完成です。
注意が必要なのは、一枚が三分割になっている薄型化粧スレートです。三分割されていると、力をかけた時に小さな一枚に負荷がかかるため、非常に割れやすくなります。
薄型化粧スレート(カラーベスト)は一般的によく用いられている屋根材なので、お客様自身でもどのような補修方法があるのか知っておくようにしましょう。