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ALC,パワーボードの塗り替えにおける注意点!

ALC,パワーボードとは
ALCとは、軽量気泡コンクリートと呼ばれています。一般的にその中厚さが75mm以上がALC,75mm未満がパワーボードと呼ばれています。また、その厚みの違いから、補強の違いもあります。ALCはRCのように鉄筋が入り、パワーボードはモルタルのようにラスが使用されています。

ALCの基本性能は、軽量、断熱、不燃、耐火といった特徴を持ったものです。しかし、その反面、表面の強度が弱く、欠けやすかったろ、吸水性が高かったりする。

また、ALC自体に防水性がないために表面を適した防水処理する必要があります。版間のシーリングも重要になります。新築時はもちろん、塗り替えにおける注意が必要です。
 
ALC…厚みが約130mm          パワーボード…厚みが約38mm
 

ALCはかぶり厚があるので、鉄筋       パワーボードは厚みがないので、ラス状

ALC,パワーボードの新築時の仕様
なぜ、塗り替えの注意点なのに、新築時の仕様と思いになられたと思いますが、塗り替え時の注意点は、新築時の仕様または、その新築工事に携わっていないと、様々な判断ができないからです。本当に塗装のことをわかっている業者は、新築時の塗装も塗り替え、外壁塗装もすべてを経験されている業者が一番良いと思います。(塗り替えの外壁塗装の経験しかない業者は要注意です。

少し話が脱線しましたが、ALCの新築時の仕様について、先ほどあげた、〈表面の強度が弱く、欠けやすかったろ、吸水性が高かったりするので〉をまず下地処理でカバーします。

まずは、樹脂系のALC用のフィラーで目止めをする。(シーラー、セメント系フィラー)

これが一番大切な処理です。新築時にこの処理を怠っていると、塗り替え、外壁塗装時に置換発泡と呼ばれる現象が起きる場合があります。正直な所、目止めをきちんと行っているかどうか10年後の塗り替え、外壁塗装時にはわからないことが多いです。
その上に、吹付けリシンや吹付けタイルを新築時に施工している建物が多いです。
 
ALCの素地(ざらざらしている)       ALC用の樹脂系フィラー


目止め完了(つるつるしている)

ALC,パワーボードの塗り替え、外壁塗装時の注意点!!その1
まずは、先ほどあげた、新築時の塗装仕様の確認が大事となります。また、シーリングの劣化も雨漏りに直結する場合がありますので、要注意が必要です。

重量鉄骨ALC造…2次防水とゆう概念がない為に塗装、シーリングに防水を頼っている。

木造ALC造(通気、直張り)…2次防水はあるが、厚みが薄い為に窯業サイディングに近い蓄熱性をもっているために塗膜の膨れも注意しないといけない。

防水性の高い塗料を選定する方が多いですが、実は塗料メーカーさんも…

ALC協会さんの技術資料にこんな記述があります。

※防水型複層塗材E,CE,RE(弾性タイルなど…)…透湿性が比較的低い為に、下地の調整、乾燥に注意が必要要は、あまりにも防水性を高めると、透湿性が低くなる為に、塗膜膨れなどがおきやすい、また、防水性が高い塗料を使用すると、ALCと塗膜との界面に水がこもりやすく、それ自体がALCそのものを劣化させることがあります。

ALCに微弾性フィラーを用いることも多いですが、パワーボードの厚みになってくると、実はあとで塗膜の膨れがおきることがあります。日本ペイントさんのカタログには…

※塗り替え、窯業系サイディングボード、ALCパネル面には、ニッペパーフェクトサーフが標準施工になっております。

また、最近では、透湿性のかなり高い微弾性フィラーが発売されました。ダイフレックスさんのダイヤセラ・トーシツプラスです。パワーボード面で微弾性フィラーを使うならこれでしかありません。

ALC,パワーボードの塗り替え、外壁塗装時の注意点!!その2
シーリング、補修について…シーリングの増し打ち、打ち替えでよく相談されることがあります。基本的には、打ち替えが望ましいですが、予算の関係上、もしくは、ALC自体が非常に脆くある為に、目地部分に打ちしろがあればが増し打ち、なければ打ち替えになるケースが主になります。打ち替えの場合は、ALCの欠損も見積りに計上しないと行けない為にかなり割高に感じることもあると思います。また、昔は目地部分にはアクリルシーリングがメインで、最近は、ウレタンシーリングや変成シリコンシーリングが主になっております。

個人的には、ウレタンシーリングがいいと思っております。(ブリード面、柔軟性(低モジュラス))

補修については、ALC自体が気泡発泡コンクリート、コンクリートとかいておりますが、軽石みたいなものなので、断面補修や欠損補修には、専用のALC補修材を使うことが重要になります。

モルタルなどは硬く、高収縮であって、ALCに素材自体があっていないので、すぐにひび割れなどが起きやすくなります。補修材一つとっても、ALCなのか、RCなのかそれぞれ違うのにその特性をよく理解している、とくに塗り替え、外壁塗装をメインしている業者は少ないと感じます。
 
吸水性防止材(ドライアウト防止)      ALC専用補修材・サンモルC
 
欠損(露筋)                防錆材塗布
 
吸水性防止材                補修材充填

目止め材(セメント系フィラー) 

 

 

 


 

塗装家コラム   2016/07/06   株式会社 カネマル
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