
高圧洗浄は、外壁・屋根塗装において、後の剥がれや膨れを防ぐための大事な工程のひとつです。
高圧洗浄を疎かにすると、どれだけ耐久性の高い塗料を使用しても本来の性能が発揮されず、塗装してから数年で不具合が発生してしまいます。
高圧洗浄を行う際の注意点は次の通りです。
・薄型化粧スレート(カラーベスト)は一度の高圧洗浄だけでは不十分
・水圧で飛び散った汚れもしっかりと洗い流すことが重要
・洗浄後は最低1日以上の乾燥時間が必要
このページでは、高圧洗浄の重要性と注意点、使用する道具などについて説明いたします。
高圧洗浄について
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最近よく「私たちは一般の戸建て住宅をまる1日かけて洗います」と見かけます。
それ自体は悪くなりないですが、私からすると、ただの売り文句(笑)
1日かけて洗ってもチョーキングや苔、ホコリが残っていては意味がありません。
また、屋根には結構な時間がかかりますが、外壁の場合は200㎡ぐらい面積で余程チョーキングが酷くない限り、1日かかるのはどうかなと思うことがあります。
もちろん、1日かかる場合もありますし、2日かかる場合もあります。大事なのは、きちんと見極めて塗装ができる状態になっているかの判断です。
屋根を高圧洗浄する時の注意点
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屋根材が薄型化粧スレート(カラーベスト)の場合は、高圧洗浄を一度するだけは駄目です。
実際にやっている方はわかりますが、かなりの汚れが落ちます。
そして、洗っていると汚れがどうしても周りに付いてしまうので、高圧洗浄で汚れを取った後にしっかりと洗い流すことがかなり重要になっています。
メーカーさんからたまに聞く話ですが、屋根の塗料がめくれたと聞き行くと、だいだいが洗浄不足が原因とのことです。
塗装屋さんは洗ったと言いますが、おそらく私の思う所、洗浄不足だけではなく洗い流すのをきっちりやっていないのかなと思います。
高圧洗浄後の乾燥
洗浄後の乾燥については、条件によっても変わりますが、最低1日以上の養生期間(乾燥期間)が必要です。冬場ですと、2日以上の養生期間(乾燥期間)をとる場合もあります。
また、屋根の場合、モニエル瓦(乾式コンクリート瓦)などはもっと養生期間をとる必要があります。
乾燥が不十分だと、塗膜のめくれなども起きやすいので、モニエル瓦を塗装する際は細心の注意が必要です。
たまに、高圧洗浄後にすぐに塗装している方もいるみいたいですが、私には到底できません…
高圧洗浄機と道具
今では、ほぼ防音型に変わってきていますので、音もかなり静かになっています。
最大水圧は10MPa(メガパスカル)〜15MPa(メガパスカル)が理想的です。15MPa(メガパスカル)は約150kgf/cm2(キログラム重毎平方センチメートル)です。
外壁や屋根の高圧洗浄に使うのであれば、業務用のエンジン式の方が馬力があるので適しており、電気式では少し物足りなくなります。
また、今では普通ですが、トルネードノズル(節水でき、威力もあがる)で屋根洗浄を行う時もあります。圧力が高いので、下地の状況を見ながら、使用するノズルを交換することが重要です。
さらに道具の進化はすごいもので、ここ最近ではうきがついており、自動に水が止まるものあります。お施主様の水道をお借りするので、少しでも無駄な水を出さないためにです。
私の推測ですが、おそらくこの機能はトイレタンクのうきを応用したんじゃないのかなと思います。
まとめ
高圧洗浄は、施工面の汚れやコケ、古い塗膜、ホコリなどを洗い流す作業です。高圧洗浄が不十分で汚れ等が残ったままの状態で塗装をすると、塗料がしっかりと密着せずに早期の剥がれや膨れなどに繋がってしまいます。
高圧洗浄で重要なことは、どれだけ時間をかけるかではなく、施工面を塗装ができるように綺麗に洗い流すことです。たとえ1日かけて洗浄をしても、汚れや古い塗膜が残っていては意味がありません。
そして高圧洗浄を終えた後は、必ず乾燥時間が必要となります。状況によっては2日以上の時間をかける場合もあります。乾燥が不十分だと、塗膜の剥がれやめくれの原因となってしまうため注意しなければなりません。