最近、お客様から「外壁塗装は騙されそう」というような疑いの目を感じることがあります。
確かに業界自体にそういうところがあり、例えば「本当に3回塗るの?材料は薄くしない?」と思われている方も多いでしょう。正直、判断は難しいですよね。
業者選びで注意すべきポイントとして、次のような点が挙げられます。
・訪問販売業者はトラブルに繋がる可能性が高いので要注意
・格安でコミコミプランを勧めてくる業者は、手抜き工事を行う恐れがある
・アクリル塗料やウレタン塗料、オリジナル塗料などを勧めてくる業者には注意が必要
・見積書を見る時は金額だけとらわれず、数量や塗料名なども確認する
・業者の言葉を鵜呑みにせずに、お客様自身でも正しい知識を持つことが大切
高い金額がかかる工事なので、業者の選び方はすごく難しいなあ〜と私がお客様の立場なら思います。
ここでは、業者を選ぶ時の注意点や見積書のチェックポイントを私がわかる範囲でお教えします。
目 次
- 外壁塗装を行う業者の種類
- 家を建てた業者
- 地元の工務店
- リフォーム屋
- 悪徳な訪問販売業者
- 塗装店
- 訪問販売業者は悪徳業者?
- よく聞く訪問販売業者の営業トーク
- 格安でコミコミプランを勧めてくる業者には注意が必要
- こんな塗料を勧めてくる業者は危険!
- アクリル塗料やウレタン塗料
- オリジナル塗料
- 輸入品の塗料
- 天然石を使用している塗料
- 見積書からみる悪徳業者に騙されないためのポイント!
- 見積書の数量が「1式」ばかり
- 見積書に塗料の名前が記載されいていない
- 塗装する面積が坪数で記載されている
- 見落としがちな付帯部に使用する塗料の種類
- ここからは見積書チェックの上級編~これらがあれば安心~
- 実際に会社の情報に間違いがないか確認をする
- 見積書に提案書等が記載されているか
- 使用する材料の仕様書または予定数量缶数の記載がある
- 仕様書の情報から塗料の必要缶数を求める方法
- 保証書サンプルや日々の工程がわかるものはあるか
- 相見積りするときの注意点
- 正しい知識や情報なのかを判断することが大切
- 相見積りで一番安い業者を選ぶことについて
- 見積一括サイト、紹介サイトは有効か?
- まとめ
外壁塗装を行う業者の種類
外壁塗装の工事を依頼るす先のメリット、デメリットをお教えします。外壁塗装を行う業者は、主に5種類に分けられます。
家を建てた業者
外壁塗装を行う場合、家を建てた業者さんにお願いする方が多いと思います。例えば工務店さん、ビルダーさん(建て売り)、ハウスメーカーさんなどです。
メリット:家を建てた業者なので、どこに何があるのかわかってますし、一番信頼できる。総合リフォームにも対応できる。
デメリット:金額面で中間マージンが発生する。塗装専門店ではないので、知識不足。会社が潰れている場合がある。
地元の工務店
地元の工務店さんに依頼する方も多いと思います。
メリット:地元の工務店なので依頼しやすい。総合リフォームにも対応できる。
デメリット:家を建てた業者と同じく、金額面で中間マージンが発生する。塗装専門店ではないので知識不足。
リフォーム屋
メリット:10年前くらい前から増えている。営業マンがついているため話やすく、依頼しやすい。総合リフォームもできる。
デメリット:金額面で中間マージンが発生する。建築に関わる知識が営業マンにないので、見た目だけ綺麗しようとする。
悪徳な訪問販売業者
メリット:営業マンが親しみやすく、大幅な値下げ交渉があるため、すごくお得に感じる。
デメリット:金額面で中間マージンが発生する。建築に関わる知識が営業マンにないので、見た目だけ綺麗しようとする。
塗装店
塗装店には、営業主体と施工主体の2種類あります。
■営業主体
メリット:営業マンが親しみやすい。ホームページ作りが良かったり、スタッフブログなどがあることで安心感がある。
デメリット:施工にかかる費用を抑えて、営業利益を多く取る傾向がある。やはり営業マンなので仕事をとること集中しており、実際ところは塗装店なのに知識不足。
■施工主体
メリット:価格と施工のバランスが良い。適正価格の仕事にこだわりを持っている方が多いので、仕事内容や知識も豊富。
デメリット:どうしても仕事優先になり、営業が下手。
訪問販売業者は悪徳業者?
訪問販売業者は悪徳業者でしょうか?
すべての訪問販売業者が悪徳業者ではありませんが、少なからず一定多数はテレビでも報道されるような、悪徳業者もいるので注意してください。
よく聞く訪問販売業者の営業トーク
以下はよく聞く訪問販売業者の営業トークです。
「モニターでやってもえるなら、工事代金は半分でいいですよ。」
→優良業者は最初からきちんと見積りをしますので、大幅ばな値引きは普通に考えればできません。
「今なら、足場代無料で工事させてもらいます。」
→足場代無料はありえません。足場代にも人件費や足場の資材の料金が含まれていますので、リースでなくても資材購入からの原価償却や資材のメンテナンス費などはかかります。
「当社は塗料を大量仕入れしているので、格安で工事が行えます。」
→塗料を大量に仕入れても塗料には様々な色がありますので、実はそこまで価格はかわりません。5缶頼むのと100缶頼むのを比較しても、1缶あたり100円ぐらいまでです。
「当社はメーカーと共同開発した塗料で塗装します。」
→塗料メーカーと共同開発はありえないです。私が塗料メーカーと一緒に新商品の確認の試験施工を行っているのでよくわかります。塗料メーカーと共同開発と謳っているものは、基本的にOEMと呼ばれる類似品になります。
「よく伸びて50年持ちます。」
→このような塗料は、実際には存在しません。なぜなら、塗料を柔らかくしたうえで耐候性も向上させるのは、非常に高い技術が必要となり、さらに50年持たせるにはある程度硬質な塗料でないと難しいからです。
「本日契約してもらえらば半額にします。」
→見積り当日に契約しようが、一ヶ月後契約しようが、半額なるなんてありえないです。
などなど、言葉巧みに契約を取って、あとの工事はいい加減な工事に…なんてざらにあります。
悪徳訪問販売業者は最初から値引き分を多めに乗せて見積りをしているか、もしくは大幅な値引きをして、下請け業者に格安で施工させるなどしているので、品質を守もることはできません。
格安でコミコミプランを勧めてくる業者には注意が必要
格安業者のコミコミプランは、とにかく安く外壁塗装を済ませたいのであれば良いかもしれません。
しかし、このような業者の場合、下地処理を適切に行わずに手抜き部分を塗装で隠してしまうような工事をされる可能性があります。
なぜなら、外壁の痛み具合は一件一件違うため、本当は100万円かかる工事をコミコミプランで80万円ですると、20万円分を補わないと会社はやっていけないからです。そこで目に見えない手抜き工事が発生します。
格安で行いたい場合は良いですが、きちんと外壁塗装を行いたい場合は、適正価格の地元の業者に工事をお願いすることをオススメします。今のお家の状態を的確に判断し、下地処理から塗装まで適切に行ってくれます。
安いものには安いものの理由がありますから。後悔しないようにしっかりと業者を選ぶことが大切です。
こんな塗料を勧めてくる業者は危険!
次のような塗料を提案する業者は、選択肢から除外していいかと思います。特に訪問販売会社やそれに近い業者がよく使う手口なので、できればこれを読んで一度よく考えていただきたいと本当に思っています。
それぞれの塗料について解説していきます。
アクリル塗料やウレタン塗料
アクリル塗料やウレタン塗料を勧めてくる業者は注意が必要です。
現在は、シリコン塗料以上が主流です。そして、サイクルコストが一番良いのがシリコン塗料なので、お客様のことを本当に考える業者であれば、シリコン塗料以上を勧めてきます。
サイクルコストが一番安いのが、結果お客様にとって一番の利益になるからです。これは一般住宅でもマンションでも同じです。
アクリル塗料やウレタン塗料が安いからと言って勧めてくる業者は、お客様のことを考えていない証拠になります。
先日、当社が施工している近くで、アクリル塗料を使用している現場があってびっくりしたところです。
アクリル塗料だと3年も経たないうちに劣化が始まります…同じ地元でよく知ってる業者さんだったので、お客様がかわいそうに思ってしまいました。
オリジナル塗料
オリジナル塗料を勧める業者は基本的に相見積りを避けたいだけで、実はオリジナル塗料は存在しません。
オリジナル塗料と謳っているものは、実際には車などでよくあるOEMのことす。
ラベルを貼り替えているだけで、中身は塗料メーカーが製造しています。余計なコストがかかってしまい、お客様の損にしかなりません。
本当に良いものは、日本に昔からある塗料メーカーで発売されている塗料です。間違いありせん。
輸入品の塗料
外壁や屋根に使用する輸入品の塗料は、正直良いものを見たことがありません。木部専用塗料であれば、優れた塗料は存在します。
海外ではDIYで塗装することが多く、輸入品の塗料はほぼ外壁のDIY用です。
日本の塗料メーカーは世界的にかなり優秀です。文化と風土が違うのにわざわざ輸入してまで粗悪な塗料を塗装するのはどうだろうと思ってしまいます。
天然石を使用している塗料
天然石を使用しているので耐久性が高い、意匠性に優れている等と言い、塗料を勧めてくる業者もいます。
しかし、天然石を吹付して50年持つというのもかなり難しいです。天然石を外壁につけるための樹脂・接着材が長期間持ちません。
本当に気をつけてください。
見積書からみる悪徳業者に騙されないためのポイント!
外壁・屋根塗装は、大切なお家守るためにとても重要な工事のひとつです。
仮設足場から下地処理、外壁塗装、屋根塗装までしっかり施工すると100万~150万ぐらいかかることも。
しかし、戸建て住宅の新築時から外壁・屋根塗装の積み立てを行っている方はほとんどいないのが現実です。マンションなどでは、修繕積み立て金を毎月積み立てて、大規模修繕工事の計画をしています。
工事の予算の少しでも低くしたい気持ちはわかりますが、悪徳業者はそこに目をつけてきますので注意してください。
ここでは、見積書からみる悪徳業者を見極めるポイントを説明します。
見積書の数量が「1式」ばかり
「1式工事」の記載が多い見積書は悪徳業者の可能性が高いです。
どうしても基準に満たない数量の時は1式工事と記載することもありますが、基本的には次のように平米・メートル・箇所・枚などの単位で表すのが正しい見積書です。
【正しい見積書の例】
項目 | 数量 | 単価 | 合計 |
---|---|---|---|
仮設工事 くさび式足場 | 〇〇㎡ | 〇〇円 | 計〇〇円 |
もし仮設足場1式、外壁塗装1式、屋根塗装1式、付帯部塗装1式などと書かれている場合は、工事自体を軽視している可能性があります。
1式工事だらけの見積書は正直言って信用性に欠けますので、そのような業者さんにお願いするのは避けた方がいいかもしれません。
※数量が満たない1式工事の場合は、参考数量などが明記されていれば、信用できると判断してよいかと思います。
見積書に塗料の名前が記載されいていない
見積書にウレタン樹脂塗料やシリコン樹脂塗料などと書かれているだけで、メーカー名と商品名の記載されていない場合は、使用する塗料について詳しく聞くようにしましょう。
例えば、ポテトチップスを買う時に、うすしお味か?コンソメ味か?どこのメーカーの商品か?を見て買うはずです。塗装工事も同様に、どこのメーカーのどういったシリコン樹脂塗料なのかを確認することが重要です。
また、メーカー名や商品名を明記していない業者は、信用性にかけると判断してよいかと思います。
なぜなら、お店で商品を買うときにメーカーと商品名を確認するのが当たり前のように、塗料も同じようにメーカー名や塗料名、1液型か2液型か?水性か溶剤か?などしっかりとお客様に明記すべきだからです。
次のような記載の仕方が正しい見積書となります。
【正しい見積書の例】
項目 | 数量 | 単価 | 合計 |
---|---|---|---|
外壁塗装 下塗り 水性カチオンシーラー | 〇〇㎡ | 〇〇円 | 計〇〇円 |
外壁塗装 上塗り パーフェクトトップ2回塗り | 〇〇㎡ | 〇〇円 | 計〇〇円 |
塗装する面積が坪数で記載されている
坪数からは塗装の面積はわかりませんので、坪数表記の見積書は外壁塗装の工事については素人と判断してよいと思います。
【坪数で記載されている見積書の例】
項目 | 数量 | 単価 | 合計 |
---|---|---|---|
外壁塗装 下塗り 水性カチオンシーラー | 〇〇坪 | 〇〇円 | 計〇〇円 |
外壁塗装 上塗り パーフェクトトップ2回塗り | 〇〇坪 | 〇〇円 | 計〇〇円 |
また、同じ図面を渡しているのに平米数が全然違うなんてことがあります。
明らかに平米数が大きい見積書は別ですが、実際にきちんと計測している業者さんの方が、平米数が大きく出る傾向にあります。
平米数が大きいと金額が高くなると思いますが、実はこれが肝心な所です。
もし小さい平米数で見積書が契約になると、実際の平米数より小さい面積を想定しているため、材料が足りなくなって希釈しすぎたり、2回塗りの所を1回塗りにしてしまうなどの手抜き工事に繋がります。
実際のところ、見積書に記載されている平米数は大きい方がしっかりと塗装できるという証拠になります。
見落としがちな付帯部に使用する塗料の種類
見積書を確認する際は、外壁塗料や屋根塗料を重視しがちですが、付帯部塗装についてもチェックすることが大切です。
例えば、外壁塗装や屋根塗装には「フッソ樹脂」や「変性無機塗料」などの耐候性の高い塗料と明記しているのに、雨樋や雨戸などの付帯部と呼ばれる箇所には、「一液型ウレタン樹脂塗料」や「一液型シリコン樹脂塗料」と明記している場合は注意が必要です。
理由は、外壁と付帯部の劣化速度が同じになるように塗料を選択する必要があるからです。
外壁に10年~20年程の耐候性を持つ塗料を使用しても、雨樋や雨戸などの付帯部に耐候性が劣る塗料を塗装すると付帯部だけ3年~5年しないうちに劣化が進行し、建物全体のバランスが悪くなってしまいます。
外壁塗料がフッソ樹脂塗料や変性無機塗料の場合、付帯部に使用する塗料については次のように覚えておきましょう。
OK:2液型シリコン樹脂もしくは2液型フッソ樹脂塗料
NG:1液型ウレタン樹脂塗料や1液型シリコン樹脂塗料
ここからは見積書チェックの上級編~これらがあれば安心~
実際に会社の情報に間違いがないか確認をする
見積書に会社の概要がついているか、住所があっているか、資材置き場や材料置き場があるかを確認しましょう。ホームページだけ立派で本当は全然違うといった場合もあるため、実際に会社を見に行くことも大切です。
資材置き場や倉庫の住所もホームページ等で確認して見に行くことができれば、優良外壁塗装業者と判断してもいいでしょう。
※営業会社の場合は、実際に倉資材置き場や倉庫を持っていないケースがあります。
見積書に提案書等が記載されているか
見積書と同じくらい大切なのが、提案書です。提案書を基に下地処理の選定や塗料の選定を行い、見積書を作成します。
また、お客様自身も提案書を見ることで、劣化している部分の改修方法や劣化状態を知ることができます。
提案書等がない場合は、見積書を持ってこられた方に色々と質問をしましょう。すべての質問にすぐ答えることができたら、提案書はなくても信頼を置ける業者かもしれません。
ただそのような方は非常に少ないので、提案書等を提出してくれる業者の方が非常に信頼性が高いと言えます。
使用する材料の仕様書または予定数量缶数の記載がある
どんな塗料にも仕様書があります。
仕様書には、荷姿(Kg)、塗布量(1平米あたりに塗装する量)、インターバル(塗装間隔)、ポットライフ(可使時間)、塗装方法(ローラーや刷毛や吹付)、希釈材・希釈率(塗料シンナー・清水・パーセント)などが詳しく明記されています。
実際に塗装をする缶数は、仕様書に書かれた荷姿と塗布量を基に割り出すので、仕様書と予定缶数表などがあれば信頼おける業者だと思ってよいと思います。
必要缶数が記載していれば、必要以上に水やシンナーで希釈して塗装されるかも…という不安は消えるはずです。
仕様書の情報から塗料の必要缶数を求める方法
前述の通り、仕様書に書かれている情報から、必要な缶数を出すことが可能です。方法は2通りあります。
例えば、外壁面積が200㎡、塗料の荷姿が15㎏、塗布量が0.25~0.35だとします。これがあるだけである程度、使用する缶数がわかります。
【1缶あたりの塗布量から必要缶数を割り出す方法】
1缶あたりの塗布量から必要缶数を出す場合は、まず1缶で塗装できる平米数を求め、次に平米数を基に最大必要缶数と最小必要缶数を算出します。
・塗布量から最大必要缶数を求める
式:荷姿÷最大塗布量=1缶で塗装できる平米数
例:15㎏÷0.35=42.8㎡
式:平米数÷1缶で塗装できる平米数=最大必要缶数
例:200㎡÷42.8㎡=4.6缶
・塗布量から最小必要缶数を求める
式:荷姿÷最小塗布量=1缶で塗装できる平米数
例:15㎏÷0.25=60㎡
式:平米数÷1缶で塗装できる平米数=最小必要缶数
例:200㎡÷60㎡=3.3缶
【平米数から必要缶数を割り出す方法】
平米数から必要缶数を出す場合は、塗料の使用量を求めてから最大必要缶数と最大必要缶数を算出します。
・平米数から最大必要缶数を求める
式:平米数÷最大塗布量=最大使用量
例:200㎡×0.35=70
式:最大使用量÷荷姿=最大必要缶数
例:70÷15㎏=4.6缶
・平米数から最小必要缶数を求める
式:平米数÷最小塗布量=最小使用量
例:200㎡×0.25=50
式:最小使用量÷荷姿=最小必要缶数
例:50÷15㎏=3.3缶
このように外壁が200㎡、その塗料の荷姿が15㎏、塗布量が0.25~0.35の場合は、塗料が3.3缶~4.6缶必要とわかります。よって実際に必要な缶数は4缶~5缶となります。
保証書サンプルや日々の工程がわかるものはあるか
保証が付いていると言っても保証内容は業者によって異なるため、見積書と一緒に実際の保証書のサンプルを提示してくれる業者であれば安心です。
また、外壁塗装の工期は天候に左右されることが多いので、必ずしも工程表があれば良いというわけではありませんが、賃貸マンションやハイツなどの工期が1か月以上かかる工事の場合は、オーナー様や入居書の方にとっても工程表はあった方が良いでしょう。
一般住宅の塗装工事では、日々の工程がわかるようにホワイトボードや交換日記などを用いる業者もいます。
このように保証書のサンプルや工程がわかるものを提示してくれる業者は、非常にお客様のことを考えていると言えます。
相見積りするときの注意点
正しい知識や情報なのかを判断することが大切
金額面、施工内容、安心感など様々な要因で外壁塗装業者を選ぶと思いますが、インターネットの偏った知識や情報に惑わされないように気を付けましょう。
また、3社の相見積りで2社が同じことを言っており、1社だけ違うこと言っている場合、多数決で2社の意見を参考にする方が多いと思います。
しかし、中にはその1社が一番的確なことを言っていることもありますので、ご注意ください。
相見積りで一番安い業者を選ぶことについて
外壁塗装は高額になるため、相見積り自体は有効な手段かもしれません。
しかしながら、価格ばかりで業者で選んでしまうと、失敗する原因になります。
例えば、同じ材料で金額が大幅に違う場合は、予算を減らそうとして工程を省いたり、希釈しすぎたりする可能性が高いです。結果、数年後に剥がれや汚れなどで後悔することになってしまいます。
そこで、適正価格を知ることがとても重要になります。
塗料メーカーの設計単価と呼ばれるものがあるので、設計単価より安すぎないか、高すぎないかを調べるのが良いでしょう。
また、公共工事の入札工事も適正価格の表記があり、適正価格より低い見積りは落選します。
業者を選ぶ際は価格で判断するのではなく、地元で長年愛されている塗装業者やご紹介が多い塗装業者をオススメします。
見積一括サイト、紹介サイトは有効か?
今、一番のトラブルになっているのが、見積一括サイトや紹介サイトです。
複数社に見積りを一度に依頼できるため、お客様からすると一見有効な見積りかと思います。しかし、実は紹介1件につき数万円の紹介料がかかったり、成約した場合は施工料金の20%程の手数料が発生しています。
直接工事店に依頼していると思いきや、マージンをとられてしまい、適正価格で外壁塗装を行えないということがトラブルに繋がる理由です。
見積一括サイトや紹介サイトはWEB業者がやっていることが多く、本当の塗装業者ではありません。
ホームページ等で業者を探すには検索順位にまどわされずに時間をかけて、しっかりと探すほうが良いと思います。
まとめ
悪徳な訪問販売業者には十分に気を付けるようにしましょう。うまい話は世の中にはありません。また、コミコミプランは手抜き工事が起こりやすいので注意が必要です。
現在の塗料グレードでサイクルコストが良いのはシリコン塗料です。もしアクリル塗料やウレタン塗料を勧められた場合は、悪徳業者の可能性がありますので、他社の意見も聞いてみるといいでしょう。
地元の業者でも手抜き工事する場合はあるので、業者選びの際はホームページの見栄えだけでは判断せず、見積書の1式工事の記載や材料名をよく確認し、さらに適正価格をしっかり見極めることが重要です。
今回ご説明した点を意識することで、悪徳業者からお家を守ることができます。外壁塗装を行う時に思い出してもらうと、良い業者さんと出会うことができると思います。