塗料にはシーラー、フィーラー、錆止めなどかなりの種類があります。さらに、仕上げ塗料にもアクリル、ウレタン、シリコン、フッ素、樹脂など水性、溶剤他かなりの種類があります。
仕上げ材の種類は、大きく分けて以下の5つです。
・薄付け仕上塗材
・厚付け仕上塗材
・複層仕上塗材
・可とう形改修用仕上塗材
・その他の特殊仕上塗材
このページでは、仕上げ材の種類とその特長について説明いたします。
金丸塗装では、実際に住宅の状態を診断して下地、旧塗膜に合わせたお施主様の望む塗料の選定をご提案させて頂いております。
目 次
建築用仕上塗材に要求される性能
塗料の種類は数多くあります。その中でもおすすめの塗料は・・・と言いたい所ですが、今このホームページでお施主様に塗料をおすすめする事はできません。
なぜなら、よく他社のホームページでは『おすすめ塗料』として色々なメーカーの塗料を紹介していますが、残念ながら塗料には適材適所があり一概に全ての壁、屋根に合うわけではないからです。
施工前の材料として要求される性能と、施工後の塗膜として要求される性能は次の通りです。
施工前<材料> | 施工後<塗膜> |
---|---|
・貯蔵安定性があること ・低温安定性があること ・性状、色などが均一であること ・取扱いが安全であること ・乾燥、凝結が早いこと |
・下地に良く密着すること ・耐アルカリ性・耐水性があること ・衝撃に耐えること ・防水性能に優れること ・汚れにくいこと ・耐候性がよいこと ・凍結融解に耐えること |
最近の建築用塗料
最近の塗料は、以下のような性能を持ち合わせているものが多いです。
意匠性 | 部材(サイディングパネル)の高テクスチャーを活かした薄膜多彩性、高意匠性 |
---|---|
機能性 | 高耐久性・低汚染性・遮熱効果・抗菌性・防藻・防カビ性 |
環境負荷の低減 | 揮発性有機物質(VOC)の低減 |
安全性 | ホルムアルデヒドなどの有害物質を出さない、含まない |
資源の有効活用 | 資源(珪藻土、シラスバルーン)を活用し、新たな機能の発掘 |
薄付け仕上塗材の分類
薄付け仕上塗材には、以下のような種類があります。
・外装合成樹脂エマルション系薄付け仕上塗材
・可とう形外装合成樹脂エマルション系薄付け仕上塗材
・防水形外装合成樹脂エマルション系薄付け仕上塗材
・外装けい酸質系薄付け仕上塗材
・可とう形外装けい酸質系薄付け仕上塗材
・外装合成樹脂溶液系薄付け仕上塗材
・内装けい酸質系薄付け仕上塗材
・内装合成樹脂エマルション系薄付け仕上塗材
外装合成樹脂エマルション系薄付け仕上塗材
■通称
アクリルリシン
■特長
・淡彩色から濃色まで幅広い色彩
・下地適用性が広い
・作業性が優れ、施工管理が容易
・水系のために取扱いが簡単
■短所
・吹付けのために飛散しやすい
・汚れがつきやすい
可とう形外装合成樹脂エマルション系薄付け仕上塗材
■通称
弾性リシン
■特長
・可とう性があり、表面亀裂を生じにくい
・淡彩色から濃色まで幅広い色彩
・下地適用性が広い
・作業性が優れ、施工管理が容易
・水系のために取扱いが簡単
■短所
・吹付けのために飛散しやすい
・汚れがつきやすい
防水形合成樹脂エマルション系薄付け仕上塗材
■通称
単層弾性
■特長
・ゴム状弾性を有し、躯体のひび割れへの追従性がよい
・水、炭酸ガス、塩分などの透過阻止性に優れる
・淡彩色から濃色まで幅広い色彩
・ローラー施工が可能で、飛散が少ない
■短所
・裏面からの水の影響を受けた場合、膨れを生じることがある
・硬質に比べて汚れがつきやすい
厚付け仕上塗材の分類
厚付け仕上塗材には、以下のような種類があります。
・外装セメント系厚付け仕上塗材
・外装合成樹脂エマルション系厚付け仕上塗材
・外装けい酸質系厚付け仕上塗材
・内装けい酸質系厚付け仕上塗材
・内装合成樹脂エマルション系厚付け仕上塗材
外装セメント系厚付け仕上塗材
■通称
セメントスタッコ
■特長
・厚い塗膜で、重量感、立体感に富む
・下地精度の許容範囲が広い
・成分がセメント主体で防火性に優れる
・耐久性がある
■短所
・調合が面倒である
・ドライアウトにより硬化不良を生じることがある
外装合成樹脂エマルション系厚付け仕上塗材
■通称
アクリルスタッコ
■特長
・淡彩色から濃色まで幅広い色彩が可能
・下地適用性が広い
・作業性が優れ、施工管理が容易
・水系のために取扱いが簡単
■短所
・厚膜のために乾燥に時間を要することがある
・汚れがつきやすい
複層仕上塗材の分類
複層仕上塗材には、以下のような種類があります。
・合成樹脂エマルション系複層仕上塗材
・防水形合成樹脂エマルション系複層仕上塗材
・反応硬化形合成樹脂エマルション系複層仕上塗材
・ポリマーセメント系複層仕上塗材
・可とう形ポリマーセメント系複層仕上塗材
・防水形ポリマーセメント系複層仕上塗材
・けい酸質系複層仕上塗材
・防水形反応硬化形合成樹脂エマルション系複層仕上塗材
・合成樹脂溶液系複層仕上塗材
・防水形合成樹脂溶液系複層仕上塗材
合成樹脂エマルション系複層仕上塗材
■通称
アクリルタイル
■特長
・水系で、作業性が良い
・広範囲の下地適用性がある
■短所
・高湿度・低温下での乾燥が遅い
防水形合成樹脂エマルション系複層仕上塗材
■通称
ダンセイタイル
■特長
・ゴム弾性を有する主材層によりコンクリートなどのひび割れへの追従性が良い
・防水性の高い塗膜を形成する
・塩分・炭酸ガスの透過を抑える効果が高く下地の保護機能が高い
■短所
・裏面からの水分が影響した場合、膨れを生じることがある
反応硬化形合成樹脂エマルション系複層仕上塗材
■通称
水性エポキシタイル
■特長
・塗膜が強靭である
・接着力に優れる
・下地適用性が広い
■短所
・可使時間がある
可とう形改修用仕上塗材の分類
可とう形改修用仕上塗材には、以下のような種類があります。
・可とう形合成樹脂エマルション系改修用仕上塗材
・可とう形反応硬化形合成樹脂エマルション系改修用仕上塗材
■通称
微弾性アクリルフィラー
■特長
・水系で、作業性が良い
・広範囲の下地適用性がある
・省工程で、工期の短縮が可
その他の特殊仕上塗材
その他の特殊仕上塗材には、以下のような種類があります。
・石材調仕上塗材
・磁器タイル調仕上塗
■通称
天然石調仕上塗材
■特長
・豪華な仕上り
・広範囲の下地適用性がある
■短所
・作業工程数が多い
まとめ
仕上げ材の種類は、大きく分けて「薄付け仕上塗材」「厚付け仕上塗材」「複層仕上塗材」「可とう形改修用仕上塗材」「その他の特殊仕上塗材」の分類されます。
それぞれ特徴や適した素材などが異なるため、施工場所や希望に合った塗料を選ぶことが大切です。
また、遮熱性や低汚染性などの機能性を持つ塗料も多いので、塗装をすることによって住宅に関する日頃の悩みや困りごとを解決できかもしれません。
弊社にご相談いただければ、お客様の要望や建物に適した塗料を提案させていただきますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。